2006/05/21

会社には無能、『Dilbert』。

やった。ものすごい原始的にリンクを完成。
どうやったらサイドバーにアイコンつきでリンクを貼れるのか
わからなかったため、まるきり闇雲にHTMLタグを
引っぱってきてはURLとかファイル名を入れかえて、
マイリストに無理やり叩き込んでみました。
途中この左のサイドバーに直接小窓が開いちゃって
スクロールバーつきで余所サイトが覗けたり、そのせいか
「このリンクは不正ですよ」画面が出ちゃったりして右往左往。
で、完成。そんなにまでしてなにをリンクしたかったのかって、
なんとなくDilbert.com

もとからかなりの水飲みなのでで一日中水分摂ってるんですが、
最近暑くなってきてさらに飲水量増えてます。
そのほとんどがコーヒーで、1.5L/日くらい?
「わたしの体にはワインが流れている」ふうに言うと、
わたしの体にはコーヒーが流れてんな、と思ってから
だれかそういう人いたよ、と思いつきました。

アメリカの3コマ・マンガ『Dilbert』における同僚アリスです。
オフィシャル紹介が以下。
「アリス
ディルバートの同僚、唯一の女性エンジニア。常に働きすぎ。
彼女の心血管系にはほとんどコーヒーが流れている。
同僚どもの愚昧さに直面するとすぐキレる。
批判にうまく対処できない。」

あーなんか親近感。心が狭くてすぐキレる、とか。
働かないけど。

これ、『The Office』と同じように好きです。
会社の中にはクズばかり、という世の真実が。
愛すべきバカの代名詞ディルバートとそのアホな上司、
怠惰な同僚、邪悪な人事部長(なぜか、猫)など、
低調なノリと皮肉なユーモアで無能かつ卑劣にやり込めあうところが。

こういうのすごい好き。
(1)http://www.dilbert.com/comics/dilbert/archive/dilbert-20060420.html
(2)http://www.dilbert.com/comics/dilbert/archive/dilbert-20060423.html

(1)
「みんな私の企画がうまく働かないって思ってるんですけど。」
「君の企画にはウォリーを担当にしよう。彼がまさにうってつけだ。」
「彼が問題解決するから?」
「彼も働かないからだ。」

(2)
「君の経営実績は最悪だ、残念ながら君を最小化しなけりゃならん。」
「最小化? 削減てことですか?」
「削減するのは非管理職だけだ、
「底ぬけに最悪な管理職どもは最小化だ、ついて来い。
「君の新しいオフィスは冷蔵庫の野菜室サイズだ。
「直属の部下はつかず、肩書きは『不必要・特別企画責任者』だ。」

「最大化できることはあるんですか?」
「だれかほかの管理職が屋根から飛び降りればあるかもな」
「君の言うとおりだ、ここからの見晴らしは壮観だね!」

って、全然通じないですね。なにがおもしろいんだか。
そんなわけでムダに長々時間かけて、左にリンクつくってみた。
1日1ディルバート。

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2006/05/03

『Bad Cat』邪悪な良ネコ本。

Badcat

『Bad Cat』 Jim Edgar

和書でもあるらしいですが、中のヒドさは洋書表紙の方が
伝わるはず。ていうか和書表紙とサブタイトルは詐欺だ)

この本はすごいです。
『Bad Cat』なんていって、単なるかわいいネコ本じゃないの?
なんてのが裏切られる凄まじさ、衝撃度。

"Warning: May contain offensive feline material!"
ってあるけど、いやほんとに!
こんな邪悪なネコ写真、見たことないよ!ってくらい、
凄まじい表情をしたネコ盛りだくさん。
凶悪な顔して笑ってたり、がっちりネズミくわえてたり、
神の造りたもうた地上の生物とは思えないようなポーズしてたり。
(それはもう、『エクソシスト』的な…)
ああでも確かに、ネコってこういう生き物だった!

そして著者Jim Edgar他の的確なツッコミコメントというか、
ネコ発言としてのコメントが絶妙。爆笑。
素っ裸のバービー人形を前にしたネコの
「私が入ってきたときには、彼女はもう裸だったんだ…」とか。
人間社会も同時にパロっている!
R指定気味なジョークに大ウケ。

あとそんなブサイクなネコ写真を撮っておいて投稿するという、
写真のoffensiveさと反比例な飼い主の愛情も感じられて、
全体としては心あたたまっちゃうユーモアなのです。
こんなでも愛されてんだなあ!こんなんでも愛してんだなあ!って。

根性が悪くてブサイクでもかわいいよ、ああもういいよ、
君の好きにするといいよ、なにしろネコなんだからね!って
猫が猫である限り猫として愛せる人にはたまらない、良書でございます。

姉妹版の犬の方『Bad Dog』には
"Warning: May contain disturbing canine material!"
てあるんですが、まさにそういう感じで、ぬるい…。
単なる着せ替え犬本になってます。
わたしが犬より猫の方が好きってだけじゃなく、
本のレベルとしても、良くも悪くもネコの極端な部分まで描いて
ユーモアに富んだネコ編がおすすめ。
邪悪で、そしてキュート。

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2005/11/03

『ヴェニスの商人』本・感想

新潮文庫版。
福田恒存先生の訳が光ってます。
辛口ポーシャ、求婚者達をこきおろしてますが、その中のひとり、
酒飲みの若いドイツ人について酷いこと言ってます。
「あの人、一番いいときで、少しばかり人間以下」
ポーシャ!この子大好きだ。名訳。

ところで、本編、アントーニオーが、涙が出るほどお人好しです。
こんなお人好し、酷い目遭わされてもしかたがない。
出せといったら妻子まででも差し出しそうだ。(いないけど)
バサーニオーもこれでもか、というほどタカってます。
友達は選べ、という教訓なんですか。

いや違うな、読み返すに、これは美徳というよりマゾだ。バサーニオーに、
「安心するがいい、ぼくの財布も身柄も、ぼくに出来ることならなんでも、お望みとあれば、すべては御意のままだ。」
ってバカッ!そんなこと言ってるから胸エグられるんだ!
献身とか奉仕に命投げ出す勢いだ。

いや結局のところ潔癖です。こういう人はタチ悪いです。
君のためだったら死ぬことくらいかまわない、みたいな友情ぶりと、
高利貸しは犬呼ばわりして唾を吐きかけてもかまわないという
残酷な高潔ぶり。
君を死なせるくらいならぼくが死んだ方がマシだ的会話が裁判の場で
バサーニオー、グラシャーノー、アントーニオーの間でうっとうしく繰り広げられ、
シャイロック、これだからキリスト教徒の亭主どもは、みたいにちょっとうんざり。
つうかそんなだったら最初っからカネなんかタカるなって。
そしておまえら新妻死んでもいいみたいなこと言うなって。
その妻のために借金するなって。

ところでシャイロックの娘、ジェシカ、あんなに心の美しい娘はいない、
あのごうつくのユダヤ人の娘とは思えないほどだ、
って言われてますが、その娘、親の金で駆け落ちしてます。
わたしの自由になるお金を持ってくる、って、てっきり小遣いかなんか
持ってくるのかと思ったら、親父のところからちょろまかしたと。
しかも金二袋と宝石たくさん。あんたそれ泥棒だ。
シャイロックが結婚前に妻からもらったエメラルドの指輪もです。
しかもその指輪、譲ってもらった猿の対価に人にあげてます。猿の。
酷い。シャイロックがあそこまでキレたのは
この娘のせいじゃないんですか。
しかも最後にシャイロックから財産取り上げて、
死後譲渡として半分をこの駆け落ちカップルにくれてやろうという話に。
盗人に追い銭か!!

なんかシャイロックが気の毒になる話、という点では
別段新しい感想はないんですが、この娘夫妻がここまで
勝ち組な話だったとは。おそろしい。
みんないやにシャイロックに悲劇の皮かぶせたがるがこれは
シェイクスピア喜劇だろ、っていう意見には基本賛成ですが、
ほかの連中別段酷い目遭ってないからシャイロック同情票は仕方ないです。
(アントーニオーは自分の友情と犠牲に酔っているので同情の余地なし。楽しそうだ)
そんな中シャイロックだけ。アントーニオーとかバサーニオーとの揉め事は
仕方ないにしても、なんだって自分の娘にこんな目に。
妻からもらった指輪は大事にしてる冷血漢シャイロックの
人らしい心すら踏みにじる娘の人非人振り。なんつー大団円!

映画版でも娘ジェシカにこんな目に遭わされんのかと思うと…。同情。
そういえばポーシャ男装も本当にやるのか。
映画では喜劇というよりシリアスドラマなんですよね?
裁判風景だけなら日本で最も上演されてきたシェイクスピア劇
というのもわかる。ここだけなら機転と人間ドラマに富む悲劇だ。
でも今回は全編初映画化ということで、この茶番風味台本が
どう調整されているのか! 来週見てきます!

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2005/10/31

BATMAN・コミック感想

キャラクター・ストア『blister』は非常にたのしいとこですが、
自分のマニア度について見極めが必要です。
どれもこれも欲しいんですよ、特にスターウォーズなんか!なんでも!
でもそれ買いあさるほど自分マニアだったかと問うてみると案外そうでもない。
マニアスピリットは持ってますが、常に打ち込みが中途半端なので。
中途半端なくせに目の前のお宝に流されてうっかり万単位のフィギュアとか
買わないように自分を戒めます。中途半端な浪費禁止。

で、コミック。(これも充分浪費か)

『Batman : Gotham Knights』の1エピソードの3話目、
#70『THE SHAPE OF THINGS TO COME-PART THREE』。
このエピソードはアルフレッドの受難でもってくらしいです。
我が敬愛する執事どのがえらいことになってます。
攫われたり記憶失ったり感染したり殺人容疑かかったり大忙しです。
“THE TRUTH ABOUT ALFRED!”っていうこの表紙のあおりがすごい。
ていうか表紙そのものがすごい。これ買わなくてどうする。
そして中もすごい。 アルフレッドが!

それもこれもハッシュめ。

ハッシュに殺しをさせられるのが嫌んなっちゃったな!ってキレたクレイフェイス。
「家に帰る、家族に会うんだ。今度会ったら殺してやる」って可愛げのあること言って
帰ります。が、帰り着いてみたらハッシュがいやがる!
家族はどこだ!ってまたキレかけるクレイフェイスに「今はまだ無事だ。
もう一度家族に会いたくはないのか?」って、なんつー古典的で汚い手を!
クレイフェイスがかわいそうです。「わかった、なんでもあんたの言うとおりに」って。
しかも最後身代わりにされてバットマンにボコボコに殴られてるし!
そんなことのために家族人質にとってまで!? ハッシュめ。

肝心のアルフレッド、このままいったらあと1週間か2週間の命、ということで
旦那様がハッシュ捕らえにがんばってくださります。
旦那様、殺人容疑について記憶のないアルフレッドがもし私がやったのなら
警察に行かなければって言うのに、やったのは君じゃないの一点張り。
どうも旦那様の信頼には根拠がありません。
この中に入って、気分が悪くなったら私を呼ぶんだ、つってミニシェルターみたいなのに
ガウン姿でぽつんと残されるアルフレッド。すっごいかわいいぞ。完全に無為の人だ。
どうもこのアルフレッドとブルースは年があまり違って見えないし、
ブルースの発言には論拠とか組立てとか皆無だしアルフレッドは頼りがいないし
(むしろトラブルメイカー)で、解決の見えない二人組みです。迷走しそうです。

翌日警察に出向いたブルースは、やっぱり「アルフレッドに殺しなんてできません!」
の一点張り。どうにも根拠がない…。信じてよって言うブルースに
「私が信じるのは証拠だよ、ミスター・ウェイン」って言う署長。そりゃそうだ。
その後もどこまでも「アルフレッドは誰も傷つけたりしないぞ」って根拠のない旦那様、
「誰でもキレることがあるもんですよ」って言う刑事、
その横から「まったくそのとおりです、刑事さん」っていきなり出てくるアルフレッド。
「アルフレッド、ここでいったい何してるんだ?!」って大ビックリな旦那様。
「何も隠すことなどございません」ってなぜか超然としてるアルフレッド。
焦って「それ以上なにも言うな、アルフレッド」ってすごい顔してる旦那様。わー!って。
(どうもこのコミックにはところどころに中川いさみがいる。クレイフェイスとかも)
刑事達がいなくなってから「これ以上旦那様にご迷惑をお掛けしたく
なかったんです…」って言い残して目を剥いて倒れるアルフレッド。迷惑だ。
そして旦那様に連れて帰ってもらう。カラ回るアルフレッド。
すごい、迷走する漫才コンビのような噛み合わなさだ! しかもどっちがボケだかよくわからん!

だめだ、笑ったとこだけ小さく抽出するつもりがこんなに。
たかだか20pやそこらで、いやもうおなかいっぱいですよ、ってくらい笑えるのに、
まだこの続きががんがん食えそうです。


『BATMAN : GOTHAM COUNTY LINE』1/3

最初、戦ってるジョーカーに死後の世界みたいな話をされたバットマン、
帰って風呂に入りながら、アルフレッドに“死後”ってキーワードで
ネット検索してくれ、と頼む。2700万件引っかかります、
って言うアルフレッドに「事実だけを」「ヒットゼロになりました」
なんかこのやりとりギャグなのか?って思ってましたが、どうもこれ伏線だったようです。
ところでアルフレッドがケイヴの中でピンクのハタキ持ってるように見えて
仕方ありません。洞窟でハタキ?しかもピンク。かわいい。
が、これほんとは灯りなんですか?発炎筒とか?
さらにところでジョーカーのせいでボコボコになった顔にタオルのせて
風呂に入る旦那様が素敵です。傷だらけの微マッチョ。
わざと顔を隠してるようですが、なんかかなり若い風情。シワが少ないっていいなあ。
マスクモノのアメコミに限ってはシワ少な目がいいです。
マスクの下がシワって、なんだか泣けてきます。そんな老体に鞭打って!って。
(フランク・ミラーに真っ向から対抗)

ここから本題。
引退以来、確実に電話してくる回数が増えたらしいゴードンさん(ヒマなのかな)に
呼び出され、郊外の殺人事件解決に行ってもらえないかな、って頼まれる。
別れ際「…そうだ、ジム」「なんだ」「いいスリッパだな」って言って飛び去るバットマン。
よくみたらゴードンさん、青いパジャマの上にコート羽織っただけで
屋上に出てます。足元青いスリッパです。
なんでアメコミってこういう場面転換前の小ギャグ大事にするんですか!
オトしといた方が切り換えやすいっていう演出上の手法でもあるんですか。

で、気絶して犯人取り逃がして現地の刑事達(意識のないバットマンのマスクを
そのままにしておいてくれるという、世の中結構いい人が多い)
に責められたり、失敗続きながらもなんとか事件を解決する。が。ええ?!
てっきり事件ものかと思ってたのに、実はゾンビものなの?!ってなってびっくり。
ああ、“死後”どうなるのかについての話題ってこのための前振り!
うわ、胸トキメク。どうしよう、バットマン VS. Living Deadとかやられちゃったら。
超ツボ。次が待ち望まれます!

そういうわけで今日はおなかいっぱいで幸せでした。
ちなみに『ビギンズ』DVDまだ見てません。大事に温め中です。
好きなものはとっておいてからあとで食べる主義です。
来月末までの間におなかがすいてきたら見ればいいんじゃないかな。

※上のセリフは相当いい加減です。

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2005/10/10

件の死体泥棒、スティーヴンソン先生

『スティーヴンソン怪奇短編集』 河田智雄訳 福武文庫

何気なく読んでてしょっぱなからびっくりしました。

「その頃、バーク(アイルランド人の土工。共犯者のヘアと共に多くの人を窒息させて、その死体を解剖用として外科医に売り渡した。1829年エジンバラで絞首刑にされた)の死刑に拍手かっさいした民衆は、この男をやとって死体を集めさせていた外科医にも罪があるとして死刑を要求していた。」(『死骸盗人』)

これってあれですか。これですか。これなんですか!

いやあもう、スティーヴンソン先生とは趣味の合うこと!
(別にこのバーク&ヘアの話を書いてるわけじゃないけど)
切り裂きジャックなんかも同時代、まさにリアルタイム体験世代なため
随所に出てくるヴィクトリアン・ホラーな時事小ネタはもちろん、
話の世界観、街の雰囲気なんかもどんぴしゃです。
痒いところに手が届く。

キャラが立ってるのも魅力。おっさんどもがやけに俗臭くぎらぎらしてて、
そしてなんだか愛すべき小市民(ジキル博士の、
結局女と遊びたかったんですか先生、みたいな、ちっさい欲望が)。
キャラ立ちしてるので頭の中で組み立てるのが非常に楽だ。
いつもこの話映画化しないかなあ!つうかわたしがしたいなあ!
とか思って読んでます(そして実際かなりされてる。)。

特に傑作『箱ちがい』。これは読んでるそばから頭の中で勝手に
ムービーが渦巻く死体取り違えのドタバタ・ブラック・コメディ。キャラ立ちすぎ。
『箱ちがい』はまたあとで別記事で書かなきゃ!とか思ってますが、
とにかくすごい。これの1966年の映画も見たくて仕方ないんですが、
何しろマイケル・ケイン(ギャー!!)だとかピーター・クック、
ダドリー・ムーアなんかの豪華キャスト陣で。
いったいどうすれば手に入れられるんですかね。これ。
海外からVHS買うしかないか!

クリスチャン・ベール主演のTVドラマ『宝島』もぜひ見たいものです。
(これもTV用のくせにキャストすごい)
ああもうまとめて買うか!

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2005/10/09

不愉快鬱ロボット。

『銀河ヒッチハイク・ガイド』河出文庫版

ネタのてんこ盛りって感じで笑えます。
ストーリーの起承転結とか無視な分、映画より笑えるのかも。
特にマーヴィン、映画の比じゃない不愉快ロボットです。ステキ!

そんなのくだらない、わたしの頭脳はすごい、憂うつだ、を繰り返し、
励まそうとする人には逆ギレし、相手が黙ると必殺の
「今ぼくのことうっとうしいやつと思ったでしょ」。
ああ超うぜえ! みんなキレそうになってます。
わたしもこんなロボットがいたら、本人が耐え難いような原始的な凶器、
バットとかつかってたたっ壊してやります。
でもこのうざさがたまりません。
ほんとうっとうしいな!って思うたびに、この鬱なロボットって
発想のすばらしさに脱帽します。
ファンの間でマーヴィンが特別な思い入れのあるキャラだってのが
一冊目からよくわかります。実感できますもの。うざいって。

アーサー・デントはものすごいマヌケぶりで、いとしいです、いっそ。
ほとんど何の役にも立ってない。映画版に輪をかけて無能です。
この周り中にバカにされるアーサーの扱いが愛しい。
アーサーを再現するためには「なんだって?」「それはどういうことだ?」
「お茶はどこだ?」のセリフ三つでこと足りるんですって。
確かにそれくらいしか言ってない!
時々笑えるツッコミは入れるけど、それにも中身はないですね。ただ感想。
これがそのうちシリーズで役に立てる日が来るんでしょうか 。
…来ないといいなあ。

マーヴィンとアーサーはイギリス人のダメ要素をそれぞれ
抽出したようで、いいコンビなんじゃないかと思います。
二人で会話してるとそのやりとりの空虚さが際立ちます!

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2005/08/12

文体からしてファンタジー。

『The Chronicles of NARNIA』 C. S. LEWIS

なるものを本屋で見かけて買ってきました。約3千円。
例の「ナルニア国ものがたり」シリーズ全7作を一冊にまとめて(お値打ちです。)、
発表順ではなく年代順、ルイス教授の望んだ順に並び替えてあるようです。

翻訳児童書のファンタジックな語り口にはいくつになっても
ときめかされてきたものですが、これに関してはもう敬語調だとか
時代がかった言い回しだとかの翻訳の問題じゃありません。
行動や会話の流れだとか間だとか、すべてがそのままファンタジックです。
別になんの事件が起こってなくっても。ルイス教授の発想とテンポ感に打ちのめされます。

第2パートの『ライオンと魔女』には献辞、ルーシーへとあてたものがついていますが、

「このお話はきみのために書いたものだけど、書き始めたときには女の子が本よりもはやく大きくなるって、私はわかっていなかったんだよ。」

って、"girls grow quicker than books"の言い方そのものがおとぎ話のように
ふわふわしていて、すごく可愛らしい。いっきに別世界に連れていかれそうです。

「きみはおとぎ話を読むにはもう大きくなってしまったけれど…いつかもう一度おとぎ話を読もうというくらい大人になったら、…」

とつづくのが素敵です。成長した女の子がもう一歩大人になることで、
ふたたびおとぎ話の世界に戻ってくるという。
自分がまさにそのくらい大人になってしまったんだと思うと素敵と笑ってられませんが。
現実は受け入れるべきです。ええ、まさにそのとおりです教授。

とにかく地の文も会話も、ほんとうに読み始めた瞬間からおとぎ話モードに
スイッチできるような、すばらしいお話。すばらしい文体。ああファンタジック。

特に『ライオンと魔女』、やっぱり四きょうだいがかわいくっていいです。
下からルーシーは好奇心いっぱいのおませでかわいいし、
エドムンドは相変わらずのくそガキ、
スーザンはお母さんのようなすてきお姉さんぶり、
長兄ピーターの仕切ってるようでいまいち頼りのない感じ、
この会話がかわいいかわいい。特にエドムンドのくそガキっぷりがよく押し出されてます。
ほんと碌でもない!エドムンド! やつ光ってます。

ちょっと大判の本なので読んでるだけで手がだるくなるのが難点。

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