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2006/10/19

『ファイナル・デッドコースター』(まるきりネタバレで)

※未見の方、人がたくさん死ぬだけのホラーより
   もっと大事なものがいくらでもあるだろう、って方は
  以下避けてください。


(原題:『Final Destination 3』)

なんか、ふつうのホラーになってる…。
いやつまり、ちゃんと怖かったですけど。

この映画のポイントは
「風が吹いたら桶屋が儲かる」だったんですか?
てっきり、「うわくるよくるよ…!キタ!
…あれ? と思ったらドン!ぎゃー!」
ってところにあるのかと思ってましたが。

ホラーファンに過剰な期待と予測をさせておいて
それをあっさり裏切るあのタイミングの外し感。
残虐死に様シーンのあとで、なぜか
妙な脱力感と無力感に襲われて笑ってしまう
あの絶妙な「わたし翻弄されてる感」が
売りだと思ってたんですが。

今回は、どんな因果関係でどれがくるの?
ってところに主眼が置かれてましたね。
死に際も長めだったような。
もったいつけたあとで「早ッ!そんなあっさり?!」
っていう事故のテンポ感とかはなかった。


しかし邦題『デッドコースター』も3作目にして
符合してくるとは、邦題つけた人も
先見の明があるというかなんというか…。

原題の方は、もはやなにが
ファイナル・デスティネーションなのか
わからなくなってる当シリーズですが、
(そしてポイントは桶屋だったようですが、)
事故で助かった人々が順番どおりに死んでいく、
ってコンセプトがいいんですよね。
特にいいのがスキップ&リサイクル制度
ひとりが切り抜けたら次の人へ順番がまわるが、
最後までいったらまた最初に戻ってくる、っていう。
この設定はかなりつかえる。

今回ケヴィンの、ノア・ワイリー演じるカーター並みの
ボケナス具合が気にいっていたわたしとしては、
このスキップ制度を活かして、ボケナスが
がんばってジュリーを助けた瞬間に
自分に順番がまわってきてドスン!みたいな
気の毒きわまりない流れワザ展開がないものかと
期待してたんですが、もうひとり、間にいたから
あり得ませんでしたね…。

それにしても3人もカタがつかないのはどうなんですか。
死んじゃいけない人間もちゃんと殺しとけ!
最初から用意されてる殺されキャラ以外も!
っていつもホラーでは思ってるんですが、どうなんですか。
ハラハラしないじゃないですか、あんまり
主人公と親しくないおバカばっかり死んでも。
話をしめるためにも、客の死んでほしくない
キャラをしっかりと、やってくれないと…。
この話の場合はやっぱりケヴィンあたりで…。


そういえばジェイ、彼は死んでも
自業自得かと思いますよ…。
心底怯えてローラーコースターの前の方には
座りたくないって言う自分の彼女を、たかだか
自分は一番前でスリルを楽しみたいって理由だけで
「頼む」って言葉とともに
ケヴィンなんぞに任せる男など…!

心配そうな顔してるところが余計自業自得かと。
心配ならおまえが付き添えよ!
一緒に乗らずに待ってよう、くらい言えよ!
そんなにジェットコースターって楽しいんですか。
自分の彼女への心配より優先されるほど。
少しも心配してない人間よりたちが悪いですよ!


とまあ無意味な人死にホラーを
喜んで見てたわけなんですが、
前後して見た『カポーティ』の
恐ろしいものに直面すると安心する、って言葉に
イエス!ホラー鑑賞の真髄!ってガッツポーズ。
ええ、そこなんですよ。
この『ファイナル・デッドコースター』で言えば
「恐怖を自分でコントロールする」ための
ホラー好きなんですよ!
と、少し弁明したくなりました。上の
もっと死ねばいいのに、という自分の感想に対し…。

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