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2006/08/07

これでもかとSW。

※全ネタバレ。(今さらSWにネタバレなど…)
 長い。とりとめもなく。


ほんとに見ましたよ、SWデー。
結論として、わたしSWが大好きだ。
いやあできるもんですね、映画14時間ぶっとおし見、とか。

予想外だったのは各話放送の間が5分とないこと。
なにげなく見る、どころか
各エピソードの間一歩もテレビの前を離れず
かぶりつきで見てたので、ご飯もままならない…!
非常食的なもので食いつなぎました。あと水。
そこまでする理由がいったいどこにあるのか…。
おそろしいなSW教。そしてこの番組スケジュール。
そんな大マジで見るアホなんて想定してない企画づくりだ。
どうせみんな一回は見てるでしょ?覚えてないとこだけ
ちょこちょこ見てね、的だ。

なのでまあ、さすがに午前5時まであるエピ6最後までは
見られないし、それはさすがに死んじゃうし、と思って
4,5,6,1,2,3,と見たあとは
4,5を余所ごとしながら漫然と見て、寝ましたが。
それでも消耗した。思わず現実世界から遊離した。
ていうか頭の中SW一色。スカイウォーカー家一色。

一気見して改めてわかるこの大河悲劇!
全部見返してみたら、アナキンが可哀相だ…!
マジで可哀相だ!

なんかすべてが暗黒卿になるべくしてなったというか。
奴隷の母の元に生まれ母一人子一人で育ったこととか、
その愛する母と幼くして別れたと同時期に
自分に優しくしてくれる天使のようなパドメに出会ったこととか、
ここでナタリーと似た雰囲気の母シミをもってきたのも
わざととしか思えないし、もう完全に母とパドメを
リンクさせるつくりで、パドメと恋に落ちるのも必然なら
その果てにダークサイドに落ちるのも必然というか。

とおして見て実感するのが、すでに結末のあるストーリーとして
途中経過が非常に暗示的に練られていて、繰り返される
同じシーン、同じエピソードの数々にあれは運命だった、
アナキンには避けられなかったと思わされるつくりになってる。
母のときに味わった喪失の恐怖と怒りを
パドメの死の恐れへと転じさせる展開だとか
そこで子供まで殺す、って繰り返しだとかが
運命のからめ手にやすやすと、って感じであまりに不憫。

それに一般に悪に走って自滅する主人公ってもっと途中経過で
信じられないアホ選択してたりするもんですが、アナキン
わりと正しい選択したりしてましたよ。
一回パドメ諦めてみたり(そうか?)
パルパティーンの正体をさくっとメイスに報告してみたり。
一度正しい選択をしたにもかかわらず結局誤りに踏み込むアナキンを
ただのアホと見るか葛藤の深さ所以と見るかは
結局好き嫌い次第ですが。でも単なるアホにしろ、
ただちょっとアホで愛情深い激情家で自負心が強かっただけで
あんなことになっちゃうなんて。(充分か)
まあ結局最後、きっかけだったはずのパドメさえ
見失うほど落ちたのはプライドと嫉妬のせいですか。
ああ自負心は人を虎に変える。

こうなると処女懐胎的エピソードもアナキンの
運命的に不幸な役回りを象徴するものでしかないし、
フォースの安定を取り戻すルーク誕生の布石でしかないなんて、
そんな、あの子の人生って一体…!ってかわいそすぎ。
なんかもう最後、あのスター・ウォーズでわたし泣けそうでしたよ…!
運命の輪が閉じるカタルシスとともに!

やっぱSWのドラマ性は人間の小演技とは関係ないです。
設定、エピソードの大筋にこそドラマ性!それとハードのデザイン!
ていってもヘイデン・クリステンセンはいい演技してたと思いますよ。
少なくとも歴代SWの中で見ると、"感情のあるキャラクター"
ってだけで充分じゃないですか。わたし好意的。

その分ユアン・マクレガーのオビ=ワンはな…。
旧トリロジー直後ならではの酸っぱい顔に、思わずなる。
エピソード4のベン登場シーンで、すばらしく思慮深そうだ、アレック・ギネス!
って感動したあとのユアンのあれ…! 
いくつの苦難を超えるとこれがああなるんだ、って深い断裂感に苦しむ。
違うオビ=ワンだったら、話はもっと、ほんとの悲劇になってたかも、
とやっぱりちょっと考える。
まあユアンのオビ=ワンもあれはあれでいいと思います。

オビ=ワンとアナキンの宇宙一噛み合わない師弟のやりとりには、
ああいう生い立ちでパドメと恋に落ちてそういう成り行きで
こういう師匠につきゃ、そりゃダークサイドにも落ちるわな、
と素晴らしい説得力に満ちてる。師匠ボケすぎ。

私はそのうちおまえに殺されるよ、って言ってアナキンに
そんなこと言わないでください!って怒られてましたが、
アナキンの無謀さのせいではなく、あんたその口のせいで
そのうちアナキンに殺されるよ!って暴言をやすやすと吐く。
ていうか脚本がああなのか。その調子でずっとボケジョークを…。
(それでもアレック・ギネスクラスがやれば
アイロニックで済んだんじゃないかと、つい。
…つまりサー・クラスじゃないと無理ってことか。)

で、エピ4でベンがルークに、おまえの父親は友人だった、
私の弟子に殺された、って言ってたのが、今にしてみると深い。
弟のように思ってたアナキンに対する愛情と、
師弟としての自分の失敗を認めるこのセリフ。
深くていいんですが、さらにそのあとまた2とか3見ると、
君たちが友人だったことなんてあるのかね…?って疑問が…。

ひとつくらい、師弟のシリアスな信頼関係示すエピソード
映画に入れといてくれればよかったのに。
アナキンが、もちろん彼はいい師で友人で、って言うたび
そのとってつけた感にハラハラ。
父のようにさえ、って、ほんとか…。あのオビ=ワンに父性など…。

まあそんなのも含めてSWですよ!
本人たちがセリフでそう言ってんだからそうなんだろーくらいの
気持ちで見るのが正しい。

でも最後のシーンは何回見てもオビ=ワン酷いです。
トドメも刺さずにその放置! あんたは鬼だ!



で、前に戻りますが、やっぱり新より旧トリロジーの方が
好きです。単純なんだもん。
権謀術策とか、どことどこが対立してて
その裏で操ってんのは実はだれだとか、そういうの
全然考えないでいいじゃないですか。政治性ゼロ。
チューイいいやつだなあ、とかR2-D2無敵、とかイウォークかわいい、とか
そういうことだけ楽しんでればいい映画。
CGとかの技術見せシーンも少なくてラクチン。

それにやっぱりルーク好きだし。
エピ4のルークの若者らしい投げやりさ、乱暴さが
大好きです。ジェダイ的礼節とか落ち着きなんて欠片もない。
顔もハンサムだし…。青い目、ブロンド!
ていうかなんでこのあと別人のようなサルになってるんでしょう?

別々に見てると、まあそういうものかって思う顔の変化も、
立て続けに見るとああ崩れてる…!ってびっくり。
髪の色も違う。ブラウン。顔は、老けたの?
ていうかそもそも新たなる希望のときのマーク・ハミルが
25,6だということに衝撃なんですけど。
なんだあの"キッド""ボーイ"って呼称が似合う20代後半。

その分エピ5のケガ後のバクタタンクに漬かってる
ルークには仰け反ります。
なにその、オムツつけたおっさんホルマリン漬け、みたいな絵ヅラ!
ガラスの中で凸レンズ状態なため酷い歪み…。えれえショック。
よくあんな映像に可がでますね。仮にも主人公で…。


帝国の逆襲はテレビ放映とかが少なくて
わたしがいちばん見てない旧エピソードだと思うんですが、
ほんとはいちばん重要な回ですよね。
いろいろ秘密が明らかになったり関係が進展したり。
SWは、草原を転がってあまりにも古典的なイチャツキを
見せつけてくれたアナキン&パドメカップルのベタさももちろん、
ハン&レイアカップルのベタ具合も大好きです。

とくにハンとレイアは見ててにやにやしちゃう。
気が強くて思いやりのあるレイアに邪険にされる、
ほんとは俺のこと好きなんだろ、的ハンのひとり相撲振りがツボに。
粗野で頭悪めな三枚目ソロがたまに優しいハンサムに化けるのもな。
姫もおちます。
命の危険に際して初めて相手からI love youって聞けるってのが
アナキン&パドメと同じってとこにも今回にやにや。
そして"I love you""I know"ってやりとりを
ハンとレイアで交代でやるところにさらににやにや。
あんたら王道を行ってるよ!

でもそれよりなにより、エピ5ではチューイのかわいさ爆発。
お別れにきたルークに何気なく首掻いてもらったり
そのあと呼び掛けに振り返ったルークに後ろから抱きついたり。
あの素の動物っぽさと人情味が!宝だ!
C-3POとも交流深めてみたり。どんな状況でも
あの小うるさいガラクタのパーツを持ち運んでやる健気さにはまいりました。

SWのキャラに対してわたしだったら…とか
考えること全然ないんですが、チューイとだけは!
友だちになりたい!あいついちばんいいやつ!


ええと、あと適当にまとめ見ならではの感想としては、
ルークの修行期間の短さにびっくり、ですか。
正確な設定がどうかは知りませんが、三部の時間経過見る限り
1年くらいしか経ってないんじゃないですか。
4から5の間で相変わらずハンがジャバに金返しに行かなきゃ
そろそろやばいって言ってるとことか。

それに5でヨーダの修行を途中で逃げ出してからてっきり戻って
訓練積み直した結果のあの6のジェダイ様ぶりだと思ってたのに、
ちゃんと見ると、あれ以来戻ってなかったんですね…?
育ちすぎてると言われたアナキンよりはるかに上のルークが
たったあれだけの修行でジェダイに化けることを考えると、
ますますアナキンが不憫に…。
そういえばわたしジェダイってもっと簡単になれると思ってたよ。

あとは、ジェダイみんな腕切られすぎ。
6作とおして一体何人、ていうか何本が切られたよ。
体切りつけられるより先に腕がごろごろ落ちるなんて…。
そして金属性の義手のアナキンが黒手袋なのはともかく、
人工皮膚つきの精巧な義手を移植されたルークが
なぜ手袋なのかがわからない…。なんのための皮膚か。

おまけに腕切られるたびにみんなライトセイバー取り落とすし。
ベンがルークに父親のセイバーだって言って渡してた意味がわからない。
だってアナキン、しょっちゅう落としては緑青緑…って色変わってましたよ。
まあ最後のセイバーではあるかもしれないけど、
ジェダイにとってのライトセイバーがひとりひとつである意味すら
わからなくなるようななくしっぷりだったような気がするんですけど。
ていうかそもそもジェダイ、予備なんていいから
ライトセイバー腰に伸びるワイヤーで括りつけとけ!
どうせ落とすんだから!

あとダース・ベイダー腰軽すぎ。
自分から出向きすぎ。提督とか独断ですげ替えられるくらい
偉いんでしょ? なんであんた自分から追跡機に乗って
運転してんのか…。そこはパイロット魂のアナキンだからですか。


そういえば問題の6ラストシーン、ヘイデンのアナキン映像は
やっぱなんていうか、変ですね。
昔の映像いじるなんて!っていうのより、佇まいが。
人見知りの子どもみたいな立ち姿というか。
ほかの穏やかな落ち着きに比べて
ひとりだけモジモジ幽霊みたいになってるのが…。
まああれだけのことしでかしたんだから、
息子のとこにフォースで出るにもモジモジもするか。


ところで3から4にかけてのオビ=ワンのどこかには
ジョナサン・プライスがいるに違いない、
と思ったんですが気のせいですか。
アレック・ギネスってそういえばなんかと似てるよ、ああ、
プライス。表情づくりが一緒じゃん、て思ったんですが、
気のせいなのか。
まあ、ユアン・マクレガーはジョナサン・プライスにはならない、か。

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