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2006/04/07

ニール・ヤングが好きでなにが悪い、

とよく拗ねてます。
なんかみんな、笑うんですよね。
また古いのを、って感じで。

古くないよ!古くないから日々ラヴなんだよ!
って心の中で主張しながら今日もニール・ヤング。


Neilyoung799で、2004年のベスト盤、『Greatest Hits』(わかりやすい…)。

1978年の『Decade』以来のベストということなんですが、
それにも関わらず曲目がたいして違わないことや
実は『華氏911』のエンディングに使われていた
"Rockin' in the Free World"のタイアップ作戦だなんて話もあって
ちょっとそれどうなの、という話向きもあるこのベスト。

(ところで『華氏911』もそうですが、
『ボウリング・フォー・コロンバイン』の
"この素晴らしき世界What a Wonderful World"といい、
(しかもジョーイ・ラモーンヴァージョン!)
マイケル・ムーアはおそろしくベタな泣きどころを
きちんと押さえてきますよね! 
ツボ入りすぎ。泣くわ。)

でも2枚組の『Decade』からいきなり入れ、って言っても
手を出しにくいし、30枚以上に及ぶ全作から適当に選べ、
って言うのも、名作ありすぎるんで難しいし、
(でもたぶん、入り口は『After The Goldrush』)
いいんじゃないですか、1枚で手早く、
横振れの激しいニール・ヤングワールドをリリカルからハードまで
味わえるこの簡易盤。手軽でオススメだけど。


1 Down by the River
2 Cowgirl in the Sand
3 Cinnamon Girl
4 Helpless
5 After the Gold Rush
6 Only Love Can Break Your Heart
7 Southern Man
8 Ohio
9 Needle and the Damage Done
10 Old Man
11 Heart of Gold
12 Like a Hurricane
13 Comes a Time
14 Hey Hey, My My (Into the Black)
15 Rockin' in the Free World
16 Harvest Moon


全体に、
『Everybody Knows This Is Nowhere』 (1969)
『After The Goldrush』 (1970)
『Harvest』 (1972)
からが多いですね。これで大体11曲目まで。

しっかしこの曲順、いっそ清々しいです。
アルバム発表年順に詰めただけ!
なので『Decade』に入ってないのは14曲目の
Hey Hey, My My以降。
あとクロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤング
(長い。言うのもイヤなら打つのもイヤなCSN&Y…)
のHelpless、これはちょっとしたオマケ。


いやあでもほんと、ニール・ヤングは素晴らしいですよ。
20年たっても30年たっても基本アティチュードが
変わらないんですもの。ロックであることが。

このベスト盤でも、

"Yeah, she could drag me
over the rainbow,
send me away
Down by the river
I shot my baby
Down by the river,
Dead, oh, shot her dead."

って歌う1969年の"Down By The River"から

"I see a woman in the night
With a baby in her hand
Under an old street light
Near a garbage can
Now she puts the kid away,
and she's gone to get a hit
She hates her life,
and what she's done to it
There's one more kid
that will never go to school
Never get to fall in love,
never get to be cool.

Keep on rockin' in the free world,
Keep on rockin' in the free world
Keep on rockin' in the free world,
Keep on rockin' in the free world."

て歌う1989年の"Rockin' In The Free World"まで。

いつになってもその時代に対する批判性を忘れない、
まさにロックなニール・ヤング魂。

それにしてもこの"絶望的"な歌詞!
子どもの人生は絶望的のものになるだろうと表すのに
「決して恋に落ちることもなく、決してクールになることもない」って、
そして「自由な世界でロックし続けるんだ」ってかまされたら、
もう、快哉を叫びますよ。ちくしょう、ロックだ、ってなりますよ。
(それにしても赤ん坊捨てすぎ…)

具体的な政治思想をラディカルに歌うのではなく
どんづまりな社会批判であるところがまた、胸に響きます。
言ってみればこんな世の中に誰がした、みたいな…。

しかもその批判性をギターに換えて没入してっちゃうところが。
このギターこそがラディカルなところが。堪らん。

基本ギターソロって嫌いなんですけど(すいません。特にハードロック)
ニール・ヤングのギターなら正直、20分でもいけます。

美しいポップネスとノイジーなギターという
わたしの大好物の一大潮流を生んでくれた上に
今でも現役なニール・ヤングにはほんと、頭が下がる。
一生ついて行きます。

あと3年で40周年企画盤のベスト『Decade2』あたりが
出たりしないんですかね。期待してるんですが。
(ていうか『Four Decades』か…)


ああ、で、『Greatest Hits』の話だった。

シメが"Harvest Moon"てところがまた、愛しい。
Keep on rockin' in the free world!って叫んだあとで
満月の光の中で踊ろう、
今も君を愛してるから、もう一度君が踊るのが見たい
ってメロウなイメージで歌う。
このテンションの落ち方。
あ、それでシメるの、ってちょっと微笑んじゃう愛しさ。


ニール・ヤングのラヴ・ソングも、ものすごく好きなんですけど。
ほんとにラヴな感じが。
ベストには入らないけど、"Hey Babe"とかも。
ニール・ヤングの場合、君を愛してるって幸福感で
世界が美しく見える、って感じのラヴ・ソングが多い。

そして月とか星、太陽のイメージを多用した
ありふれたリリカルさが堪らない。大好き。


"Hey babe,
君は僕のものだって言って、みんな僕のものだって
聞きたくてたまらないんだ
Hey babe, hey babe.
すべては過ぎ去るって知ってるけど
これだけはずっと続くようにしよう

ねえ、見えるかい
僕の愛が君のために輝くのが

Hey babe,
僕は君に期待していい?
僕のことをずっと見ていてくれるって
Hey babe, hey babe.
必要なのは君の愛
それと頭上の星

ねえ、見えるかい
僕の愛が君のために輝くのが"

って、全然ベスト盤に関係ない話になってきたけど
"Hey Babe"、これすっごい結婚式に向きませんか。
フォークカントリーだからダメ?

そんなこと言うとまた笑われるんだろうけど。
そしてまたニール・ヤングで結婚式でなにが悪い、
ニール・ヤングが好きでなにが悪い、って拗ねるんだろうけど。

まあそんな感じで、日々ニール・ヤングラヴで、
ちょっと拗ねながら生きてます。

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コメント

Sorcereが入ってないのだなぁ。
さてこの曲サントラとしてエンディングに使われていました。タイトルは?
この映画一時期ハマリマシタ。久々に彼女が(吹き替えで)歌っていたあの曲をMDで偶然に聴いたのでしたが懐かしくなりました。ヤング氏が古くなってしまうのですね。
ところで音楽関連のお仕事をなさっているのですか?UKあたりの?ロックではありませんが、Loreena Mckennittは聞いたことはありますか?

投稿: ニードル・ギャング | 2006/04/07 19:30

音楽関連でなく、ロックでも狭小なジャンル以外に疎い上、
さらに底が浅いときてるので知らないことだらけです!
なんの映画だかお手上げです!
Loreena Mckennittも聴いたことがないのです。
非常に狭くて浅い世界でもぞもぞ生きてます…。

投稿: kishimoto | 2006/04/08 00:09

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