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2006/02/17

『タブー』半端感想。

(原題:『I'm Losing You』)(1998) Canada
Directed by Bruce Wagner
Writing credits
Bruce Wagner (novel)
Bruce Wagner (screenplay)

Frank Langella .... Perry Needham Krohn
Rosanna Arquette .... Rachel Krohn
Andrew McCarthy .... Bertie Krohn
Elizabeth Perkins .... Aubrey Wicker
Aria Noelle Curzon .... Tiffany 'Tiffi' Krohn
Salome Jens .... Diantha Krohn
Gina Gershon .... Lidia
Julie Ariola .... Melanctha
Norman Reedus .... Toby

Runtime: 100 min


『タブー』というタイトルが謎。
内容は原題とおり『I'm Losing You』な話。

癌で余命1年もない父、実父母の死の真相を知る神経症の義妹、
ドラッグ中毒の元妻、HIV感染者のパーティで知り合った女、
死体を洗い清めるユダヤ教の女、死の近い人間から
保険を買いとって裕福な人間に売り手数料を稼ぐ男。
その仕事を手伝う役のつかない俳優。

抜け落ちるように人は死に、主人公は死の境界を知る、と。


そんなに言われるほど悪くなかったと思います。
監督は結構わかっててコントロールしてるんじゃないかと。

問題は役者たちの中途半端さ…。
主役級そろいもそろって…。
特にロザンナ・アークエットの曖昧にして振れ幅の大きい
"神経質さ"はかなりの据わりの悪さ。

バーティ役のアンドリュー・マッカーシーの茫洋とした演技と、
事件は起こるのに少しもドラマチックな展開にならないところは
死と喪失を実感できない主人公の空虚さとも取れて
むしろよかったんじゃないですか。全体に描き方の軽さは
身に寄り添うような死の距離感、現実感のなさってことで。

バーティがひとめ惚れするHIVポシティヴの女性
オーブリー(エリザベス・パーキンス)との間で
死のモチーフとして繰り返されるエミリー・ディキンソンの詩も
くどいと言えばくどく、効果的と言えばそうなのかもしれず、
全体に作品としては微妙な感じ。判断がむずかしい。

でもオーブリーが、その詩を「今は聞きたい気分じゃない」と言ったり
「あなたは死がわかっていない」というあたりからは
結構監督、わかってるんじゃないのかなあと。
少なくともクローネンバーグ先生は「うん、アリ!」と言いそうです。

役者総入れ替えしちゃったらそれなりな話になるんじゃないかと。
低調なメロドラマとして。この起伏のなさは結構好きでした。

わからないのは邦題『タブー』ですが、
あれですか、クローネンバーグのいつもの売り言葉、
"衝撃"とか"問題作"とか"激震"とかをイメージしてもらおうという
クローネンバーグ押し出し計画だったんですか?


で、いちばん気になってたのは、
エンドロールにクレジットされてた役者、
全員オープニング時にも出てました。なんて少人数制!
オープニングに名前出たのに、一瞬しか出てこないの?
って人いましたが、(ノーマン…)
ああ、全員の名前出しただけなのね。

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