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2006/02/09

『キッズ・アー・オールライト ディレクターズ・カット完全版』ちょっとイロモノ感想。

B000244TH4名作と名高い『THE KIDS ARE ALRIGHT』、ほんといいです。
英国三大バンドの一、THE WHOの
1979年のドキュメンタリー・フィルム。
THE WHOの空気感を端的にあらわしつつ、
グルーヴ感も抜け目なく。

冒頭のMy Generationでまずやられる。
キース筆頭にピートもロジャーもめちゃめちゃに暴れて
ステージのドラムなんか壊滅的、なのにその横で淡々と
ベースを弾き続けるジョン。この感じ、まさにTHE WHO。

途中のセリフで、ピートが
「ドラムは変態だし(そこまで言ってない)ベースは無関心だし」
って言ってるのがすっごい笑える。まさに。
キャラわかってるんですよね、この人たち。
まあそれで苦労してるんだし。(ピートが)

My Generationの映像はビジュアルの面でもステキ。
そもそも若いんですよ。あのある種(それってハードロック種)
アメリカ的になったあたりとは違って、
ほんとにロンドンのただの若者。
板金工だって言う青い目のロジャーのルックスにはかなり感心。
長髪になる前はいいですよね。
短髪ブロンドに青い目であのハンサムぶり。
あのワーキングクラスぶり。モテるだろうなあ。
あのビラビラ、イカレカウボーイシャツっていうか、
あれになるまでは…。
そしてこのあたりのグルーヴにはいつも魂抜かれます。
最高のライヴ映像。(暴れぶりも…)


その後もキースが延々とかみ合わない暴挙を
のんびりテンションで繰り返し、全体のトーンを
おかしな色に染め上げる。超イロモノ…。

結局公開前に亡くなったキース追悼の意味も込めて
わたしはこのフィルムの一番はキースだと思うんですけど、
いやまあみなさん一緒ですよね。

まあそういうお楽しみキース変態映像以外にも、
インタビューの要所ではTHE WHOにおける
ピート・タウンゼントの精神性を垣間見せ、
「彼ら、そして我々は何者であるのか?」という命題を
解き明かすべく見事に話は進みます。

バンドの結成以来の苦労10年史を語る上で
キースの無茶さが浮き彫りにされるようなのには
まいりますが。とんでもなく笑える。そりゃ大変だったでしょう!
想像を絶する…。

ところどころに挟まれるクリップのような短い映像は
英国節ナンセンスものコメディ見てるような凄まじさで、
それがまたわたしをめろめろにします。
完璧なツボを心得てる。

ちょっとファンなら、押さえるべき1本!


…カテゴリ、ほんとはmusic?
でも音楽以外でやけにおもしろいんですよね。これ。

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» My Generation / The Who * 1965 Brunswick [音系戯言]
楽器ぶっ壊しライブとかPete Townshendの腕ブン回し奏法とか、昔イメージ先行でトライしたThe Whoでしたがこの1stは当時のMotown等のR&Bを巧に我がスタイルで表現してまして実にカッコよろしい [続きを読む]

受信: 2006/03/06 02:35

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