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2006/02/16

『フライトプラン』ある意味衝撃…感想。

公開中なのでいろいろ省略。


怖かった……。ジョディ・フォスターが…。

母娘ともに愛情も優しい甘さも感じられないキャラクターで、
キレたプラット母には狂気色を感じるばかり。
愛する娘のために奮闘、というよりは
アイデンティティの崩壊。
で、いっちゃったような感が。

あんまり怖いので、わざと?最初は乗客と同じように
観客をひかせておいて、あとから主人公のがんばりに
引き込むのね?って自分を騙そうとしてたら、
これがそのまんま。怖いまんま。

このキャラクターが狙ってたんだか、単に"強い母"の失敗なんだか
わからないところがなお怖い。
やりすぎそうな母に始終ドキドキしました。


目当てのピーター・サースガードはクレジットの名前がいきなり
2番目、今までこんなに顔が出てたことがあっただろうか、
ってくらいの出張り。脇役で見てるはずなのに
一向に顔を覚えられない、どれだかわからない、
って思ってたみなさん、これで大丈夫ですよね! 
わたしも大丈夫です! もう見落としません!

あと機長、ショーン・ビーン。
たかだか、ちょっと頭オカシイかもっていう乗客と話してるだけで、
なんであんなに息が荒くなるのか…。
終始ぜーはーぜーはーいってて、気を取られました。
おかしいって。


ストーリーはアラまみれというか、発想一点主義のミステリというか。
このネタをやりたいがためだけに逆算してストーリー書いただろう、っていう
力技感がかなりあります。全然すんなりオチないので、
終わってからも話を整理し直すのに結構頭つかう。

(ネタバレ)
そもそもアテンダントのお姉さん、
子どもづれだったかどうか記憶が曖昧で、って
言ってましたが、小さなお子様づれのお客様からご搭乗ください、
ってアナウンスしてるんだから、
子どもつれてなきゃ逆に記憶に残るんじゃないんですか。

高齢でもなければ体悪そうでもない女性がひとりで真っ先に
飛行機乗り込んで、目立たないはずがないんじゃ。

あれですか、2番目に乗った家族連れがうるさかったため
そっちに気をとられて見ていなかったってことですか?
不思議なとことか矛盾ぽいところに
いちいち自分で理由づけしようとがんばるのはなんだか、虚しい…。

ミステリとかサスペンスって、オチまでは客に頭つかわせていいですけど、
オチの整合性に客の頭の働き求めちゃダメじゃないんですか。
バカでもわかるオチ求む!


あとは飛行機のつくり全般。

トイレの天井開けただけで、客室の電気系統潰せるような
飛行機の設計は嫌だな…。
テロとか怖いから、この構造ってウソだらけですよね?
じゃなきゃ飛行機って案外とんでもないぞ。

先端部が爆発しても、内部の隔壁ひとつ向こうにいる人間は無事で、
むしろ外のタイヤがやられて機体が地面に落ちるような、
外壁の方が弱い飛行機も、嫌だな…。


(オチバレ)ていうか…、
え?ちょっと待って、オチとかヒネリはないの?!って驚愕。

予告編見てこんなこと言ってたんですが、
犯人でもあれば、死にもする、と。

火曜サスペンスみたいだ。
番組表の主要キャスト5人くらい見ただけで犯人がわかるという。

今回主要3人しかいないし。どう考えてもショーン・ビーンか
ピーター・サースガードにしか犯人できないし。
すでに死に系犯人としての地位築いてるショーン・ビーンに
今さら犯人やらせるなんて、
それこそ今さら中尾彬に犯人やらせるようなもんだし。
脇の尾身としのりとかが犯人だったりするんですよね。

ほんとは、冒頭から怪しげな男、実は航空公安官だった!
っていったんオトし、犯人候補から除外させた上で、
さらに実は犯人だった!みたいな意図だったんですか?
あの出オチ感をフォローしようとしてたんですか?

でもその程度じゃオトしてもオチないくらい
ピーター、オチ感キープしてますよ!

あんまりびっくりしなくて逆に愕然とした。
たまにミステリとかでもあるけど。
え?そのまんま?!ウソ!みたいな。

ウラのウラって、オモテなんですよね。そういえば。


そんな話なので、別の意味でハラハラしてました。
あんまり予想どおりにヘタレ犯人感が溢れているため、
立派に犯人をまっとうできるのか、ちゃんと華々しく死ねるのか。
結果はあれですよ。見てのとおりですよ。
ダメ役としてはまあ、立派でしたよね。
少なくともわたしは満腹です。

もう、いきなり消火器で殴られるところにはどうしようかと。
笑えすぎ。ツボ入りすぎ。
なにこれ。だれかわたしの頭の中読んでんの?

気がついたら勝手に満身創痍になっていて、とんだダメ男。
協力者のお姉さんは、カネだけの縁ですかね…。
付き合っちゃいないですかね。
(このお姉さんが最後まで飛行機に残ってた無意味さが最大の謎)

ほんとは『ジャーヘッド』と続けてピーター2本立てでも
しようかと思ってたんですが、無理です、
お腹いっぱい。満ち足りすぎ。


棺桶はX線に通さない!って聞いてひらめいちゃったよ!的
発想一点主義の映画でしたが、まあいいんじゃないですか。
ちがうところだけど充分怖かったし。

そうジョディ・フォスター。ていうかプラット母。
最後に、待て、あんたまだやることあるだろう、
そのアラブのおっさんに謝ってないだろう!って思いきや、
カバン取ってくれたおっさんに謝るどころか
ほらほんとに娘がいたでしょ、的疲れた勝ち誇りの顔を…!
ばかな、無実の人を犯人扱いしておいて…。
いやほんと超怖え、この映画。

家族愛はアラブ人差別を超える…。

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