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2005/12/31

2005総括。

『Film Review』誌の年末恒例”YEAR BOOK 2006”眺めてました。
2005年総括のレビューと星付けです。
Film Reviewは結構まっとうで好きです。

でもベスト・アクターだけは、それはないんじゃないかな、という。
獲ったのがジョニデで、ほかノミネートされたのがビル・マーレー、
マシュー・マクファディエン、レイフ・ファインズ、ラッセル・クロウって。
いやらしすぎやしませんか。

バットマンは無事"BEST EVENT MOVIE"をいただきました。
星も5つです! よくやった。
前作失敗の苦い思い出をノーラン監督の知性と
ゴイヤー脚本の頭の良さで塗り替えたそうです。

で、"WORST MOVIE"。
『ファンタスティック・フォー』…。いや見てないです。
興行はバットマン並みなのに手酷く失敗の模様。
それがまたハリウッドを勘違いさせるから要注意って感じです。
でもよくわからないのが、ノミネーションリストにシンデレラマン、
レイジ43フン、the dukes of hazard、スターウォーズ3て、
シンデレラマンいろんなところにノミネートされてたじゃん。
ベストムービーとか。 どれだけ微妙なんだ。

あとは、公開控えて『スーパーマン リターンズ』特集組まれてまして、
そこでの四角い顎とダークヘアがあれば
スーパーマン狙える!って話に笑いました。
ニコラス・ケイジは四角くなかったですね。


で、わたしも2005年振り返っていいですか。
かなり適当に。 

映画館で見た作品だけで言うと、
作品賞は『エターナル・サンシャイン』です。
あとついでに脚本賞も。カウフマン最高です。
愛の始まりの切なさでも終わりの悲しみでもなく、
いかに愛しているか、現在形を描き切ってます。
劇的でない題材を劇的に。それはもう泣けるほどに。新しすぎ。
この捻じれた脚本を完璧につくったゴンドリー監督にも
監督賞を差し上げたいくらいですが。

でも監督賞はクリストファー・ノーランに。
頭のいいアメコミっていう素晴らしいものの製作者に。

ワーストは、えーと、正直に言っていいですか。
『キングダム・オブ・ヘブン』で…!!
嫌いなんですよ、リドリー・スコットのマッチョ精神…。
じゃあ見に行くなよ、って、自分でも思います。
でも銀の仮面つけたエドワード・ノートンが見たかったんだ…。
が、それを上回る“戦闘のリアルな残酷描写”“斬新な映像”みたいなのが
押しつけられるのに叩きのめされました。エクトプラズム吐きかけた。

いやあもう、途中で帰っちゃだめかな、でもこれ今ここでやめたら
一生見ない、1000円も払ったのに見たって記録すら残んない、耐えろ、
がんばれ、って言い聞かせて見てました。途中でちょっと儚くなった。
すみません、リドリー甘く見てました。

ていうかそもそも大作苦手なんでした。じゃあ見に行くなよって。
わたしが見られる大作なんてコミックものくらいです。

ワーストホラーは『レイジ34フン』でいいんじゃないですか。
基本ホラーには寛大ですが、これは、いやらしすぎ。あほくさすぎ。
試写会でなきゃもっとキレてたと思います。
タダだし、フランカごついし、まあいいかと自分を落ち着かせました。

女優賞は『ミリオンダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンクで。
幸福そうな笑顔がいちばん泣かせる、という
薄幸具合が素晴らしく表現されてたと思います。
男優賞もクリント・イーストウッドかなあと思いつつ、
なにしろダーティー・ハリー碌に見れないほど基本嫌いなので、
それがあれだけ好意的に見られる名演ならもういいかなと。
でもそれで言うなら『エターナル・サンシャイン』の
ジム・キャリーにもやっぱりうまかったんだねと感動させられたので
ここは難しい。張ります。どっちとも言えません。

外国語映画は(全部外国語だろってつっこみはなしで)
『大いなる休暇』にでも。フランス語圏カナダの
フレンチ・コメディ魂というか、英語圏カナダとの深い溝というか、
シニカルほんわかに笑わせていただいたので。
いい出来でした。

総括すると今年はたのしかったです。
いろいろ住居変えたりの変化があったので、
映画環境も一変してたのしみが増えました。
なにしろクリスチャン・ベール的に当たり年なこの一年だったし。
とかいって上の話にクリスチャン・ベール関わってませんけど。
いや好きってだけで映画評価覆るほどには血迷ってないです。
でも来年もベール当たり年な一年になるといいです。
こんなのが2005年総括でした。

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コメント

新年あけまして。よろしくお願いします。
Film Reviewってワーストにマッチョ・クルーズ氏を選んだ英国誌のことですか?

個人撰出ワースト映画にキングダム・・が入ったんですね。スコットさんってもう一人いましたが?区別がつかない。コロンブスもブレードも、どっちですか?グラディエーターも同じ人?確か。そうスコットがつくのは確か・・

キングダムは作品自体は好きではありませんでした。史実が圧倒的におもしろいだけに単純なラブ展開&若手アイドルのいきなり開眼ストーリーがモノ足りませんでした。
とりあえずは今まで観たことがない映像でもって再現する、エンターテイメントしているのは凄いなと。クロウさんの出てた映画でも円形アリーナの再現とか。あの映像は忘れがたいです。ストーリーはともかく、演出、見せ方がうまくちょっと他の人とは一線違うのは確かでしょう。配役には不満でしたが(サラディンの参謀役以外は)。
結論。それなりに楽しめました。一気に観終わった感じでしたね。突っ込み所満載ではありましたが。
役者やインプット情報が全く無い状態でいつも見るので、純粋に映像に惹きつけられました。史実でいまいち分かりづらい、人やモノの存在感を見事に映像化していましたので。王直属の軍が登場しますが、当時カリフのサラディンと均衡を保っていただろう理由があの威圧的な映像にはよく現れていたと思います(「斬新な映像」というのとは違う。実在感を出していたのかどうかの問題。ウソがあるのはチープな映像にしかならないので。黒澤明氏のこのへんの映像へのこだわりに通じているかな)。

ストーリー(脚本)が一番気になりますが、展開の不自然さがなければ間違いなく好きな作品の一つになったでしょうね。返り咲いた観強い(役は返り枯れたような役)ジェレミーさんという視点に立てばいい映画ではあったと・・

役者や製作ネタだけが注目される昨作の中で作品を単純にただ見入ってしまえる映画も少なくなりました。
狼族の少年もスコット氏?注目しています。純な幼年なんかの心を引き裂くダークな闇クロニクル、どんな映像になるのだろう。
そういえば光と闇のトムトム氏が出ていたフェアリーテイル、(あぁ、レジェエンド)あれもスコット?
新年早々お邪魔いたしました。これにこりないで今年もまたお邪魔させてください。

投稿: ルー・スコット三兄弟 | 2006/01/01 18:35

明けましておめでとうございます。
たぶんその英国誌だと思います。
このワーストはほんとに個人的です。悪評見ませんし。
映画の出来そのものは悪くなかったんだと思います。
悪い映画っていうより、ただたんに好き嫌いですね。
わかってて見たわたしがいちばん悪いです。その分やるせないんですけど…。
今年もよろしくお願いします。

投稿: kishi | 2006/01/02 13:16

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