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2005/11/23

『ゾンビ伝説』閣下受難感想。

(原題:『The Serpent and the Rainbow』)1988年
(↑蛇と虹。でも本編にまるで関係ない。呪術的、って意味合い)
監督:ウェス・クレイヴン
デニス・アラン:ビル・プルマン

ゾンビものかと思ったら、オカルトじゃないですか。びっくり。
どうりですべり出し、たるいはずだ。

ビル・プルマン閣下(35歳)がお若い。お美しい。
顎のラインが鋭角だし、首が首として存在してるし、
つやつやのサラサラでちょっとびっくりしました。
見慣れないお姿です。あと声が、ぽそぽそしてて、なんか耳慣れない。
痩せてるから声違うんですね。
(※『インディペンデンス・デイ』以来、常に呼称・プルマン閣下です。)

で、この話、薬によって死者が生き返るというハイチの事件の
真相を確かめ、医療に利用できるよう探れ、と企業に依頼された
ドクター・プルマン閣下の奮闘のお話です。ええ、閣下受難のお話です。
(それ以外に何もない。怖くないんだもん、この映画)

あんまりな奮闘振りに、大変だなあ、って微笑ましくなります。叫びまくり。
キャリア3作目にしての主役で、断れたもんじゃなかったんでしょうか。
(ネタバレ気味)
イスに素っ裸で縛りつけられ、拷問ていうか、脅されますが、
そのとき両足首に残ってる白いブリーフに涙が。
全裸より靴下だけ着用とかの方が恥ずかしい、とかと同じ心理で、
あまりの気の毒ぶりに笑い涙が。別に傷つけるわけでもない上半身は
脱がしておいて、なぜブリーフはほっとくんですか。屈辱感ですか。
ここ、五寸釘で「股間をやられた(“scrotum”を、貫通、って言ってた。うわぁ…)」
ってあとで言ってました…。なかなかないですね、主人公でこんな目。

生埋め時に映像がすべて暗転したのは好きです。
真っ暗な映像の中、プルマン閣下が絶叫しまくります。
結構長いよ、これ。閉所嫌いにはなかなかいやなシーンです。
そのあと助けてくれるのが英語をしゃべる国際派ゾンビ、
クリストフだったのにも笑いました。
ここぞというところで助けに来てくれるのがヒロインとかじゃなくて
ゾンビなのかよ!って。(ほんとはゾンビじゃないけど)
穴がやけに浅くてよかったですね。素手のゾンビにも案外ラクに掘れたようです。

クライマックスで、敵役のペイトラウド、秘密警察のトップ(たぶん)の癖に、
大統領が亡命のために空港に向かってるとか、政変の気配に
まるで気付いておりません。
のんきに捕らえたヒロインを殺そうと遊んでます。気付けよ。

(オチバレ)
すべてカタがついた、というシーンで、自分が縛られてたイスだけは
壊して行く、というアラン。トラウマですか。
そしてラストでそのイスに拘束し返したペイラウドに、
自分のときの真似をして「I wanna hear you scream!」って言ってから
念力で五寸釘突き立てるのに笑いました。トラウマですか。
やっぱり恨みはそのくらい深いんですね。それがオチになるくらい。

まあ結局、ゾンビなんかいなかった、ということで。
しかもテトロドトキシンだった、ということで。
気になってるのは、薬製作中に使われてた“フグ”が
ハリセンボンに見えたんですが、ハリセンボンにはテトロドトキシンないって噂も…。
ほんとのところどうなんですか。そこ
がオカルトたる所以ですか。

全体にちょっと抜けたオカルトといった感じです。
でもこんだけ映画の中でゾンビ、ゾンビ言ってるのまずないです。
ヴードゥー本場だからですか。ゾンビ化zombificationだとか、
発見した新薬名はゾンバノールZombanolにしよう、というジョークだとか、
バカっぽくて、ちょっとたのしい。

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