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2005/11/04

ドラマ版『銀河ヒッチハイク・ガイド』

祝日に一日何してたかって、DVD見てました。ええ丸一日。
『ヒッチハイク・ガイド』ドラマ版、本編3時間強に加え、
オマケが同じくらいある!

ラジオ版からドラマ版からさらにアダムス追悼版までメイキングとか
その他オマケとかかなり。 うわ、すっごい幸せ。
でもいつまでたっても終わらない。

いろいろちゃちだ、でも見る価値あるとか言われてますが、
確かに。デントラシ人がセサミ風パペットだったり。
最初かなりびっくり。でもそういうもんだと、
NHK教育で慣れ親しんだ世界だと思えば別段
気に留めるようなところはなかったです。
ゼイフォードの2つ目の頭がほとんどシリーズ途中で
忘れ去られた風だったのにはあとで気づいてびっくりしましたが。

なにより“ガイド”のグラフィックが素晴らしかった。
1981年にですよ。CGなんかまだないんですよ。
全編アニメーションでやってます。オマケで、つくり方とかやってました。
タイプで打たれる風の文字一文字ごとにセルつくってるという…。
センスと根性のあいまったかなりのものです。
ラジオからテレビに移行した価値もこれだけで充分あったんじゃないですか。
(なによりこのアニメ会社の若手スタッフ・ケヴィンが
SWのメイキング作製中スタジオから漏れてくるR2D2の音声に
ふらふらとつられて行ってこのドラマの監督にめぐり会った、
というエピソードがスバラシイ。R2D2の声聞き分けるってどんなだ)

全体としてはフォード・プリーフェクトにすごいときめきました。
イメージどおりの後ろに顔の引っぱられた小動物風味+酷薄さ。
すごいナイスキャストだ、デイヴィッド・ディクソン。
あのフォードがアーサーをわざわざ助けてくれるとは
信じがたいところがそのまんまです。
彼らの友情はほんとに存在したんですか。
アーサーの家取り壊し工事責任者のミスター・プロッサーを
詭弁で煙に巻くところなんか、ほんとめろめろ。ステキ。
で、そのフォード、第2話以降、ていうか
ジェルツの詩の朗読以降、髪にパーマかかってます。
そんなに苦痛だったのか。ヴォゴン人の詩。
先史地球で1年間サヴァイヴしてもパーマの取れぬほどに。

あとはマーヴィンのdepressionぶりにやられました。
なんだあれ。超鬱。
いいよほっとけ、あんなparanoid android、みたいに言われるのに
思わずときめく。言わずもがななradioheadの曲を思い出すので。
残念ながらノヴェルス版の1巻の最後の警察船エピソードは
入ってませんでした。あのあたりの流れは
小説用の流れだったとのことでしかたがない。
映画版よりも、体半分のダイオードが痛んで仕方がない
ガラクタ風味と、「惑星1個の頭脳を持つ私にこんな仕事を」
って言う鼻持ちならない自尊心ロボットぶりとの対比が表れてて
いい造型だったんじゃないでしょうか。

そういえば2巻の食ってくれと自己主張する家畜の
シーンは入ってました。これはラジオにはないドラマ用の
シーンだったそうです。ありがとう。小説にも入れてくれて。
自分から床に座り込むウシ科の家畜っていうキュートさは
なくなってましたが(担がれたブタだったので)、充分です。
その自分肉オススメに対し、水だけでいいです、ってくじけるアーサー。

そう、アーサー! もう口にする必要もないほどにはまりすぎ。
ラジオ脚本の時点でアーサー役としてイメージされてたという
サイモン・ジョーンズ。無能さと応用の利かない頑なな
イギリス男ぶりがかなりの高得点。ドレッシングガウンの似合うこと!
もっと無能ぶりがフィーチャーされててもよかったんんじゃないですか。
紅茶紅茶言うシーンとか。単にわたしの好みですか。

メイキングその他はかなりイイです。
思わず涙出そうになるほどに。(アダムス追悼編なんか特に)
あのスラプスティックなドラマづくりにスタッフ及びキャストが
ほんとに苦労しつつ真剣につくってるところが感動的で
たまらなくおかしい。NG出しては何テイクも重ね、キレそうな
役者達がそれでもギャグを言い続けます。ばかばかしいつくりのものほど
製作は苦労してるはずです。ノリじゃ作品はつくれないもの。
(それにしても大男アダムスの小エピソードやら
ドラマ本編での全裸入水シーンやらが泣かせる。
笑える分泣かせる。こんなの見たらこのあと本読んで
複雑じゃないですか。泣き笑いですよ 。)

フォードのほかにかなりときめいたのといえば、ねずみ達です。
スローモーションで口をモグモグさせるねずみのかわいいこと!
しかも今回はあんまりムチャ言いませんでした。
元から結構マウス好きですが、今度ねずみ飼うときは
白いベンジー・マウス&フランキー・マウスのペアにしようと
心に決めました。

オマケまで全部見たにもかかわらず、買っちゃえば自分、ていうほどの
はまりっぷりです。これはドラマの出来云々っていうよりも
わたしのこのシリーズに対するやられっぷりですが。
ファンなら損のない一品だってことでしょう!(ファン以外は知らない)

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