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2005/11/23

『フォロウィング』敬服感想。

(原題:『Follwing』)1998年・英。70分。モノクロ。
監督・脚本・撮影・編集:クリストファー・ノーラン
ビル:ジェレミー・セオボルド
コッブ:アレックス・ハウ
ブロンドの女:ルーシー・ラッセル

なんとなく退屈で、寂しく、暇つぶしに見知らぬ人間を尾け始めたという
小説家志望のビルは、ある日尾行対象の男に気づかれる。
コッブと名乗る男は空き巣兼覗き見趣味にビルを連れ出すようになり、
やがて侵入した部屋で見た写真の女に興味を抱いたことから
ビルの生活は狂い始める、といった、フィルム・ノワール。

すごいです。ノーラン監督。
『メメント』のときには、あの発想(弟のだが)とそれを最後までやり抜いちゃう
ところに感心しましたが、これ、『フォロウィング』は本気でやられました。
感服です。敬服いたします。ツボがっちりです。

掛け合うセリフのかっこよさ、テンポ感がめちゃくちゃ冴えてます。
大好きなんですけど。
これ全部ノーラン監督本人で脚本なんだからすごい。
時間軸の交錯の仕方も、4ポイントが同時進行なので気が抜けません。
最初わざとを混乱させるような時間軸のわかりにくい演出をしておいて
それをさらっと解きほぐす感覚がすごい。観客の頭の動きを精確に捉えてます。
展開もすごいトリッキー。これを70分て!

映画キャリアの殆どない仲間内で撮ってこれだけのものにまとめるんだから、
本物です。監督! ついて行きます!

そんなわけで、わたしにあえてつっこめるとこありません。
それでもあえて言うなら、盗みに入った家で家主に出くわしたコッブ、何食わぬ顔で
家を見学に来たんです、不動産屋の手違いかな、って言って
出て行きますが、彼、手にラテックス手袋はめたままです。
そんな怪しい見学者がいるか。(ポケットに手を入れてたとか?)

あと小道具がですね、笑えます。
女の部屋から盗んだCDをカバンから取り出し始めたとき、
一番上に『トレイン・スポッティング』のサントラがあったのに笑った。
ブロンドのいい女でも、トレスポとかありなんですね。
どうも仲間内の私物で小道具揃えてる感がなくもない。
あとはビルの部屋、コッブに酷評されるいかにもな無職男の部屋ですが、
玄関ドアのバットマンステッカーとか机の横に貼ってあるポストカードだとかが、
マリリン・モンロー、『ベティ・ブルー』はいいとして、
『レザボア・ドッグス』とかマーク・ロスコのペインティング、
『シャイニング』のジャック・ニコルソンとか、恥ずかしくなるほど
趣味かぶってました。ベタな趣味ってイヤですね!

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