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2005/11/13

『仮面の男』腐れ騎士道感想。

しょっぱなからジェレミー・アイアンズナレーションでときめく。

これ、キャストが!
ディカプリオのルイ14世はいいとして、銃士どもが!

アラミス:ジェレミー・アイアンズ(50)
ポルトス:ジェラール・ドパルデュー(50)
アトス:ジョン・マルコヴィッチ(45)
ダルタニアン:ガブリエル・バーン(48)

これ笑わないでいられますか。無理だ。
おもしろ地味キャスティングめ。
ダルタニアンについて、ほかの連中がおまえはまだ若い、
おまえを見てると自分の老いを実感する、って言ってますが、
ガブリエル・バーンですよ?
みんなおんなじ老年じゃん!
(カッコ内は公開時年齢。まさに同年代)

ジェレミーがまたしても僧侶なアラミスでツボ。
この世で一番大事なのは“赦し”だとか言ってんのに、
屁をこくポルトスを手の甲で殴る司祭様。さらに
ポルトスと取っ組み合いを始めるいい年したおっさん。素敵。
ときめき過ぎ。

ていうか全体にジェレミー、カッコよ過ぎ。
陰謀、策略、全部アラミスが担ってます。
ボケまくるポルトスに対してつっこむつっこむ。
年取って腎結石痛いし女とも楽しくやれないしって言って鬱ってるポルトスに
うざい、もうほんとおまえうざい、うんざりだ、つってフォローする気配全然なし。
自信喪失のポルトスが全裸にブーツだけ着用で納屋に向かっても平然。

アトス「ポルトスは何してるんだ?」
アラミス「素っ裸で納屋に向かってるように見えるな」って。
アトス「つまり何してるって?」
アラミス「首吊りじゃないか? あいつ最近ずっと首吊りたがってたからな」って。
アトス「首吊り?!」

その後ポルトスが首括るも、納屋の梁が折れて無事生存。
それにもアラミス「梁に傷入れといた」って平然。素敵。
でも予想外に納屋が全壊してアラミス、「ちょっとやり過ぎた」って言いながら
慌てて生き埋めのポルトス救出に走ります。素敵。

※ネタバレ気味














そして服の下の腹に死体抱えて歩くアラミス。
…腰痛めますよ。
こういうのって、ポルトスの役じゃないんですか、
アラミス働きすぎなんじゃないですか。
ポルトスが年寄りのグチ言い続けてるためのこういう仕事割りなんですか。
螺旋階段ヨタヨタと登ったモコモコ変装のアラミスが服の下から
ごろんと死体ほうり出したときにはほんと、
死ぬかと思うほど笑いましたよ!
あり得ない! しかもそのあと生きたフィリップをまた腹に抱えて
牢番に小突かれながら階段を降りる。いやほんと、現実問題ムリでしょ、それ。

話全体はちょっと酷いですよね。
あんまり気持ちのすっきりしない話筋です。
ダメ王扱いのルイもそんなに、これといった暴君シーンがない。
一般的に王様って傲慢なもんじゃないですか。
だから王座から引きずり下ろして首すげ替えても
気分いいくらい悪い王っていったらほんと、
大殺戮とかですよ。ルイはちょっと天真爛漫気味なくらいというか。
そしてフィリップも考えなさ過ぎというか。
いきなり王になんない?と勧誘されて、6年も幽閉されていた小僧っ子が
あっさり首縦に振んなって。
途中宮殿も牢獄だし農夫になりたいな、って迷いを見せますが、
いやいやもっと王の責務とか民衆の苦難とか考えて一大決心しなさいよ。
すごく心配だ。たぶんこのあとずっとジジイどもに操られるんじゃないかと…。

どうも若い小僧王兄弟が、ジジイどもの謀略に振り回されてます。
ええ主にアラミスの。
このオッサン酷いですよ、結局王すげ替えを企てたのも、
民衆の反乱を指導してるイエズス会トップを見つけ出して始末しろって命令に
それって俺のことじゃん、ってなったのがキッカケじゃないんですか。
自分の首可愛さじゃないんですか!

※オチバレ















でも一番ツッコミたかったのはダルタニアン、
ヤツ、王兄弟を指して「自分の息子」って言いやがりました。
謀略に走る三銃士に、「私は王を裏切らない、忠誠を誓った」って反対しますが、
先代王をがっちり裏切ってやがります。王の妻を寝取ってやがります!
最低だ!! 騎士道ってなんなんだ!(愛の前では無力?)

王を裏切りたくないんじゃなくって、腐っても息子のルイを
見捨て切れなかったと。
王の命令より隊長の言うことを聞きそうな銃士隊も怖い。
フランス王家は1600年代からひっくり返りそうな予感ありありです。

主人公およびメインがどこなのか、兄弟の確執なのかダルタニアンの恋なのか
アトスの偽親子ごっこなのか判然としませんでしたが、
まあ笑いどおしの132分でした。存外早かった。
笑いすぎた感がなくもありません。途中手を叩いて笑ったよ!

仕方ない。あの銃士隊ユニフォームとか
うっとうしい長髪が舞いヒゲが踊る戦闘シーンだとか
始終「一人はみんなのために! みんなは一人のために!」って
アホのひとつ覚えのように乱発したりのキメ台詞だとか、
おかしいんですよ、基本的に三銃士のあの舞台設定が。

あとあれ、最後までどうしても気になったのが、
なぜマルコヴィッチ・アトスは長髪ハゲなのかと。
ふさふさのヅラ被せりゃいいじゃん、と。もしかして、地毛だったんですか?

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