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2005/11/16

『Howl's Moving Castle』ベール感想。

なんで英題バージョンなのかというと、
英語吹替え版で。

期待に期待していたクリスチャン・ベール吹替えヴァージョンです。
で、どうだったかというと、泣くかと思うほど胸直撃

以前に見たときにはソフィーとハウルの気持ちの動きについていけず
いろいろと展開が唐突のように思えたんですが、
英語版だとその感じがかなり軽減されていました。
ていうか男どもに絡まれているところにあのベイル声で
「やあスウィートハート、遅れちゃってごめんごめん」なんて
助け出されたら、その瞬間恋に落ちます。断言。

いえ好みの声だったかどうかだけじゃなくて、全体のセリフの感じもよかったなと。
ソフィーがハウルに、「だって私、あなたを愛してるの!」って劇的に叫んだときには
え? 急に堂々当たり前のように告白?って正直驚いたんですが、
今回は But you do not understand, I love you! で、
この「知らないだろうけど、」のひと言と、さりげない感じにすっきりしました。
劇的に「愛してる!」より「好きなんだもの」くらいのソフトさが
いいんじゃないかと思ってたんですが、この吹替えは結構自然な口調。

そしてあの、展開を唐突に感じる居心地の悪さは、日本人乙女マインドで
見ていたからこそと判明。日本モノには丁寧なしっとり機微を求めるので
とんとん拍子に進む二人に、どこで恋に落ちる機会があったんだ?
とずっと置いてけぼりな感じだったんですが、欧米人モードで見ると普通ですね。
ごく普通にロマンチックな展開。
そりゃさっさとラブになりますよ。がんがん抱きつきますよ。

好きなシーンでは、元ヴァージョンでも胸にキましたが、
戦わずに逃げようと言うソフィーに対し、ハウルが
「なぜ、僕はもう充分逃げてきた。
ようやく守りたいものを見つけたんだ。君だ。
Now I got something I wanna protect. It's You.
って言うシーンに涙が。出そうに。このイッツ・ユーが泣かせる。
ああロマンスだ。

よかったのは荒地の魔女のローレン・バコール。
吹替えてもそのまんまですごかった。
このババアの妄執というか、女はいくつになっても女なところがすごい。
怖かった…。そんなローレン・バコールが素敵。
ハウル、荒地の魔女を美しいかと思ったが違ってた、って言ってましたよね。
すごいセンス。
あとはカルシファー役のビリー・クリスタルは日本版より好きかも。
かなり普通の演技をしつつ、テンパってるときはかわいいという。
いやらしさ少なめ。
マルクル役はジョシュ・ハッチャーソン(←『ザスーラ』)で、
まあ子どもがかわいいのは当たり前だけど、やっぱりかわいかったですね。
全体に英語キャストはよかったです。
そらもう、なによりベイルが。

絶望的だ、美しくなければ生きてる意味がない
I can’t live like this. I gave up, I don't see the point in living if I can't be beautiful.
って言うクリスチャン・ベールを聴けただけでもう満足です。ありがとう。

ざっと見た感じ、ハウル役はほかの各言語も日本語版と同じように
割合高めの(美?)青年声でしたね。
英語ヴァージョンだけベイルのフゴフゴ声。
これだけコンセプトが違うのか? 
神様ほんとありがとう。奇跡のようなキャスティングだ。
オファーした方も偉いが受けた方も感動的に偉い。
クリスチャン・ベールの、毎回胸を射すようなチョイスを発揮する
キャリア・アップ大作戦は、声や演技以上の宝かも知れないです。

この吹替えハウルのためだけにDVD買ったので、
今回も例にもれずベイル〆。
ほかにいるんでしょうか、こんなあほな↑ファン。

※セリフは吹替え、字幕で各言語ごとに違っている上に、
ネットで調べるとさらに違うセリフが出てきたりするので
諦めてもうかなりいい加減です。
クリスチャン・ベール発声の正しいセリフがわかる方は
びしっとツッコンでやってください。ほんとはそれがいちばん知りたい。誰か!

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コメント

おかえりなさい。
そうなんですか、『ハウル・・』はクリスチャンでベール氏が吹き替え版で出演している。しかも他の人も豪華ですね。
最近知ったのですがスクリプトもいくつかのサイトで公開されていますよね。聞きづらいところはネイティブの方もやっぱり聞きづらいのですね、きっと。あまり信用してません。随分なやりかたで誤魔化しているものも多いです。'em, 'emと連発したり。映画完成前に公開される場合もあってそれがそのまま載っていたり。最近薦めでレントしたマシニストもカットシーンがそのままスクリプトに。メイキングの追加映像でそのシーンがあったのは変な感じでした。でも kishi さん、マルチリンガルなんですね。

投稿: 南方 | 2005/11/17 10:11

ありがとうございます。ただいまです。
すいません、全然マルチなんかじゃないんです。
ただ字幕と比べて長ゼリフしゃべってんなあ、って…。

脚本にはただでさえアドリブとかが反映されていなくてもどかしいのに、
『ハウル』では日本版脚本の英訳だとかも入り乱れるものだから
どれが本編に即してるんだかまるでわかりません。挫けました。

英語版は結構おすすめです。
クリスチャン・ベールの低め声さえ気にならなければ、あとのキャストは自然で豪華。
違う映画のように楽しめました。
お時間があればご覧になってみてください。
わたしもマシニストの特典見たいので借りてみます。

投稿: kishi | 2005/11/17 23:28

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