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2005/10/10

件の死体泥棒、スティーヴンソン先生

『スティーヴンソン怪奇短編集』 河田智雄訳 福武文庫

何気なく読んでてしょっぱなからびっくりしました。

「その頃、バーク(アイルランド人の土工。共犯者のヘアと共に多くの人を窒息させて、その死体を解剖用として外科医に売り渡した。1829年エジンバラで絞首刑にされた)の死刑に拍手かっさいした民衆は、この男をやとって死体を集めさせていた外科医にも罪があるとして死刑を要求していた。」(『死骸盗人』)

これってあれですか。これですか。これなんですか!

いやあもう、スティーヴンソン先生とは趣味の合うこと!
(別にこのバーク&ヘアの話を書いてるわけじゃないけど)
切り裂きジャックなんかも同時代、まさにリアルタイム体験世代なため
随所に出てくるヴィクトリアン・ホラーな時事小ネタはもちろん、
話の世界観、街の雰囲気なんかもどんぴしゃです。
痒いところに手が届く。

キャラが立ってるのも魅力。おっさんどもがやけに俗臭くぎらぎらしてて、
そしてなんだか愛すべき小市民(ジキル博士の、
結局女と遊びたかったんですか先生、みたいな、ちっさい欲望が)。
キャラ立ちしてるので頭の中で組み立てるのが非常に楽だ。
いつもこの話映画化しないかなあ!つうかわたしがしたいなあ!
とか思って読んでます(そして実際かなりされてる。)。

特に傑作『箱ちがい』。これは読んでるそばから頭の中で勝手に
ムービーが渦巻く死体取り違えのドタバタ・ブラック・コメディ。キャラ立ちすぎ。
『箱ちがい』はまたあとで別記事で書かなきゃ!とか思ってますが、
とにかくすごい。これの1966年の映画も見たくて仕方ないんですが、
何しろマイケル・ケイン(ギャー!!)だとかピーター・クック、
ダドリー・ムーアなんかの豪華キャスト陣で。
いったいどうすれば手に入れられるんですかね。これ。
海外からVHS買うしかないか!

クリスチャン・ベール主演のTVドラマ『宝島』もぜひ見たいものです。
(これもTV用のくせにキャストすごい)
ああもうまとめて買うか!

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