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2005/10/22

フランス産サスペンスって

『サイレンス 血の呪』(2003年フランス) ※うっすらネタバレが見えるので、
目を細めて、あまりよく読まずに飛ばしてください。
(バックと同じ色が見つからなかった。探せよ)

WOWOWでスリリング・フライデーって、毎週金曜夜に映画を
1本ずつやってるんですが、今週のこれはどうなんだ。

ちっともスリリングじゃないです。眠かった。
フランス映画でサスペンスって、おそろしいですよ。
フランス映画に存在するのは感性だけです。だからロマンスとか
コメディ、人生煩悶系をやらせると一級品ですが、
感性だけでつくられたサスペンスって。どうなんだ。

もう構成とかテンポ感とか、そんなものどこにも存在しないです。
サスペンス、ホラー系でもっとも重要なのは、見てる人間のツボを押さえて
恐怖とかドキドキの感覚を共有させないといけないってとこだと思うんですが、フランス人、
そんなの一切気にしません。他人の感覚なんか。やりたいようにやる。

最初そもそも何が見どころなんだかちっともわかりません。
見どころがはっきりするまでじっと待つ。そのうち主演エロディ・ブシェーズの
修道女と殺人犯のひとり二役演技(ネタバレなの?)、だってことが
なんとなくわかりますが、それだけ。最後までそれだけ。
髪切った時のブシェーズのはにかんだドキドキ笑顔とかはかわいかったなとは思います。

あとは同じく主演の神父ジェラール・ドパルデュー見ながら、フランス映画では
ハンサムより醜男が好まれる、たとえばアラン・ドロンよりジャン・ポール・ベルモント、
ってどこかで読んだコラム思い出しつつ(ていうかベルモントって醜男か?)、
あーフランス醜男の系譜、って感心するだけ。
特殊メイクなしでシラノができそうな立派な鼻です。

(うっすらネタバレ)

この二人が仲良くし始めるあたりが謎。最初神父を利用するために
娘が色仕掛けてんのかと思ったら、その後も手をつないだり仲良し。
娘の気持ちがどこで動いたのか謎です。
もしかしてフランス国内ではそこらへんに疑問が湧かないくらい
ドパルデューがモテたりするんでしょうか!
あと神父の過去が、大してキーになってなかったですね。てっきり新聞記者の
胸ぐらを駐車場で掴んだとき、もっと過去がフラッシュバックしたりすると思ってたんですが。
神父が娘に気持ちを寄せるきっかけだったようです。
でも君の気持ちがわかる、っていうのは、ちょっとおかしいかと。
娘は罪悪感に縛られたりはしてないはず。悲しみとかの共有ですか。

感想としてはそうですね、フランス人にはSFはもちろん、サスペンス、ホラーも
つくらせるな、ってことでしょうか。サスペンスはもっとスタイリッシュに男女情念系なら
いいかとも思うんですが、修道女とか神父とかのゴシック・ホラー要素で
それがさらに中途半端とあっては、さすがに著しくたるい。たかだか89分が長かった!
イタリアものくらいにやりすぎればいいのに。

もちろん、国の問題じゃなく監督、脚本とかの個人的問題だって可能性はしっかり
あります!

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