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2005/10/09

英国軍隊モノ『SAS』。

uf1 『S.A.S. 英国特殊部隊』

WOWOWで見てますが、なんともツボを押さえたドラマです。
ていうか英国陸軍!これがそもそもいいです。
軍隊モノっていったらふつうものすごい暑苦しい、てらてら光る
上腕二頭筋と泥のついた日焼けした顔、ジャングルでこぼれる白い歯
みたいなのを思い浮かべますが(わたしは)、
英国陸軍はちがう。なんかさわやか。
訓練中に行方不明になった人間を探しに山に入るのにも丸腰、
服は普通のジャケットとかコートとか。サヴァイヴァルって言葉にそぐわない連中です。
むしろなんか頼りなさげ。いざというとき負傷した仲間を担いで帰れるのかどうか、
謎な感じです。そんな人間は捨てていく決まりなんでしょうか。

内容的にはキャラがたってていい感じ。キャストも結構いいです。
ストーリー上の主人公ジェイミーは『リトル・ダンサー』の主人公ビリーの兄ですね。
北部炭鉱の町でひたすら男らしい労働者人生を正しいと信じている兄貴だったのとは
対照に、なんだかやけに頼りない、あっちへふらふらこっちへふらふらの
自信と信念の足りない良心の男です。いつもぼんやり困った顔してる。
ぼんやりしてるくせに、正義感から仲間に喧嘩ふっかけたり。
主人公らしい。ドラマのストーリー展開に必須です。

あと気になった中尉のドッツィー。
作戦指示するばかりの実戦できない士官さんのようですが、
なんだかみんなにバカにされてるというか、からかわれてます。
そんなドッツィー、役者は誰かと思ったらナポレオン時代の英国海軍モノ、
『海の勇者 ホーンボロワー』のアーチーじゃないですか!
アーチーっていったらあれですよ、新人のひよっこ同士としてホーンブロワー君とともに
辛苦を舐め、がんばっては一番酷い目に遭わされ、またがんばっては
ホーンブロワーと友情を育てたりもする結局アーチーはアーチーな
あのアーチーですよ。(ネタバレしないようにすると意味わからん)
ああああ、かわいいはずだ。ぼくはがんばってるんだ、と言わんばかりの
からまわったお人よしの笑顔が輝いてるよ!

で、そんなおいしいキャラの集うSAS、裏主人公というか真の主人公は
サージェント・ガーヴィー殿です。愛称ヘンノ。これがすごいツボ。
かっこいい。鬼軍曹的に部下しごいたり突き放したりしてみせるのに、
上司としての包容力もあり! SAS入隊試験でいびった末に合格をだしてやった
新人にうっかり殴られても、今回は許してやる、今日から俺の部下だからな、
とにやりと笑って決める寛容の男前ぶり。めちゃめちゃいかした上司。素敵。

英国軍隊モノドラマでは上司が主人公って結構多いですよね。
一兵卒の肉弾戦とかではなく。
叩き上げのキップのいい上官が無茶だとか厳しさだとか愛嬌だとかを
織り交ぜ、部下の信頼を親衛隊まがいに勝ち取り、任務を遂行すると。
ヘンノはカリスマ度は低いですが、冷静さと人間味がその分上です。
(ほらカリスマ主人公って熱血だから。そのくせ思考が偏ってるので
一番大事なもの以外フォローしそびれてるのに気づかないオニだったり。
↑それってホレイショ・ホーンブロワー)
なによりハゲで太めで小さめなのが最大ポイント。こんな主人公大好きだ。

henno_dotsy

右、ヘンノとドッツィー。
(ドッツィー、何かに似てると思ったら、アリー・マイラブの
ジョージアに似てますね。笑顔の口許が。眉のラインが。)
明日も楽しみです。

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